水川あさみ、向井康二も来場! 音楽のエネルギーとあふれる色で描く、新しいバーバリーの夏。
Fashion 2025.10.03
音楽とスタイル。バーバリー2026年サマーコレクションはそんな英国文化を生み出すふたつの重要な核が要となっている。
「音楽とは自己表現であり、オリジナリティであり、そして帰属意識を表すものです」。チーフ・クリエイティブ・オフィサーのダニエル・リーはそう語る。「フェスティバルやスタジアム、野外コンサートなど、英国の夏はスタイルとサウンドが共鳴しながら、生き生きと輝くのです」。
ライブパフォーマンスの精神と英国音楽シーンの多様なエネルギーに根差した今回のコレクションは、ロンドンの中心に位置するケンジントン・ガーデンズ内のパークス・フィールドに建てられた、ブランドを象徴するギャバジンカラーの巨大テント内でお披露目された。
最初のルックはレモンイエロー&ライムグリーンのチェック柄のトレンチコート。流れる音楽はDJベンジー・Bによるフューチャリスティックにアレンジされた英国バーミンガム出身でヘヴィメタルの開祖とされるブラック・サバスだ。
クロシェ編みのノースリーブ・ミニドレス、一面をビーズやミラーで飾ったトップスやスカート、縁にフリンジをあしらった服やバッグ。どれもボヘミアンでロックなイメージながらも、エレガンスで満ちている。定番のアースカラーのなかに差し込まれるアクアブルー、エッグイエロー、エメラルドグリーン、フューシャピンクなどビビッドな色が新鮮だ。
ミニスカート、スリップドレスなど端正でシャープなシルエットも印象的だ。またお家芸とも言える卓越したクラフトは今回も健在で、マクラメのドレス、レースのようなカットワークのレザー、カラーブロックでバーバリーチャックを表現したチェーンメイルのドレスが目を聞いた。
そして今回は新たに「サマーサイド」「レイン」「アイルワース」と名付けられたトレンチが登場。これらは1927年のバーバリーコートから着想を得たアーカイブのディテールを受け継いでいる。
「ミュージシャンは常に先駆者でした。装いもサウンドも、恐ることなく自らを表現してきたのです。その精神は、このコレクションのルックやキャスト、スタイリングの隅々に息づいています」とリー。
英国音楽の精神を貫いた、カラフルでパワフルな新しいバーバリーを身にまとう夏が待ちきれない。
セレブリティも多く来場し、水川あさみ、向井康二、スンミンらがショーを盛り上げた。
水川あさみとStary Kidsのスンミン
Snow Manの向井康二とダニエル・リー
photography: Burberry text: Miyuki Sakamoto