【BTSのV、TWS、MEOVVナリンの来場スタイルをチェック!】セリーヌ2026年サマーコレクションが定義する、新パリジェンヌのファッション哲学。
Fashion 2025.10.08
2025年10月5日(現地時間)、アーティスティックディレクター、マイケル・ライダー率いる、新生セリーヌが2026年サマーコレクションを発表した。会場は、サン=クルー公園。3カ月前にお披露目したばかりの26年スプリングコレクションに続き、今シーズンは控えめなエレガンスを讃えるルックでフレンチシックの魅力を存分に表現した。
マイケル・ライダーによるセリーヌが描くパリジェンヌ。ミニスカートと鮮やかなブルーのシャツの組み合わせにロゴ入りヘルメットとフラットシューズを合わせて街を颯爽と駆け抜ける。photography: Spotlight
会場には、BTSのV、TWSのメンバー、MEOVVのナリン、そして日本からは俳優の上坂樹里らフレッシュで豪華なセレブリティが集結。まずは彼らの来場スタイルをチェック!
BTS V
TWS、BTS V
TWS、ユマ・サーマン、BTS V、セリーヌCEOのセヴリーヌ・メルル=ベルルッティ
ユマ・サーマン、BTS V
MEOVV ナリン
上坂樹里
ワン・アンユー(王安宇)
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セリーヌが発信するのは、しなやかに生きるパリジェンヌ
マイケル・ライダーは、米ワシントンD.C.出身で、長年パリで暮らしながら仕事をしてきた。バレンシアガでニコラ・ジェスキエールのもとで研鑽を積み、セリーヌでフィービー・ファイロの右腕として9年間活躍。その後アメリカに戻り、ポロ ラルフ ローレンでクリエイティブディレクターを務めた。そして再びフランスに戻った彼は、これまで付きまとってきた典型的なステレオタイプには一切頼らず、新しいセリーヌの女性像ーーーより正確にはパリジェンヌ像ーーーを自身の視点で描いていく。
セリーヌ2026年サマーコレクションより。軽やかに舞うドレスには、ミュールモカシンを合わせて。photography: Spotlight
マイケル・ライダーが描くセリーヌの"パリジェンヌ"とは、高級住宅街に暮らし、女性らしい自信を持ちながら快適さも大切にしている人物。学生のように颯爽と自転車で街を駆け抜ける姿もあれば、アクティブで凛とした大人の女性としての顔も持ち合わせている。黒のスリムパンツにシャツを合わせ、ウエストはダブルのメタルベルトで強調。ネイビーのロングコートをさらりと羽織ったスタイルも印象的だ。
2026年サマーコレクションより。個性が際立つ佇まい、派手さはないが確かなシックさ。これがセリーヌのシグネチャーだ。photography: Spotlight
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長く愛せる必須アイテムを
2026年サマーコレクション。スカーフは、バッグに結びつけたり肩に巻いてトップスのようにドレープさせたり。鮮やかな色合いで夏の気分を演出する。photography: Spotlight
最新のルックには、派手さを抑えた控えめなエレガンスが漂い、さりげなく洗練された佇まいをつくり出す。日常に寄り添い、長く愛せるワードローブ、そこには、ウエストを絞った短めのサファリジャケットにワイドデニムや光沢のあるサンティアゴブーツを合わせたスタイル、ライニングが印象的なゆったりしたロングトレンチコート、歩くたびに揺れるアシンメトリーのシルクドレス、赤のハイネックニットを控えめなカーディガンと合わせたマニッシュなキュロットスカートなどが揃う。
シルクのスカーフはバッグや首周り、ウエストに飾ったりと多種多様に活用された。鮮やかな色彩のもと洗練されたシルクのシャツで作られたラグビーシャツや、花柄をあしらったショート丈のバレリーナ風ドレス、真っ白なロングドレスのストライプの袖などに彩りを添える。
マイケル・ライダーは今コレクションで、クラシカルなワードローブを現代的に更新。シルエット、素材、繊細さを追求し、その技術を女性が心地よく服を着こなせるように活かしつつ、魅力やスタイル、品性へと昇華させたのだ。
From madameFIGARO.fr
text: Clara Dufour (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi