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エルメス、世界三都市をファッションとダンスで繋ぐ。

このパンデミックの状況下で、ファッションショーはどうあるべきか。‟ほかの都市や文化と自由に繋がりたい。距離が離れていても、ひとりではなく力を合わせて創造したい”と発想したエルメス。ニューヨーク、パリ、上海をファッションショーとダンスで繋いだ、ライブパフォーマンス「Triptych(三部作)」を製作した。レディスプレタポルテのアーティスティックディレクター、ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキーは、ニューヨークのマドリーヌ・オランダ―と上海のグ・ジャニら、地元の女性振付家とコラボレートし、特別なパフォーマンスを繰り広げた。
映像は朝のニューヨークから始まり、マンハッタンの人々のウォーキングスタイルから着想を得たダンスの後、舞台はパリへと移り、無観客ショー形式で2021年秋冬コレクションを発表。ラストの上海では‟幾何学”をモチーフにしたダンスを披露した。服と連動した躍動的なダンスで世界三都市を結び、未来へ動き続ける新しい女性像を表した。
コレクションは、まさに女性を解放する自由なワードローブ。ジャケットはパーカへと変わり、パッド入りのアノラックや、レインウエアパンツなどが登場。ジョーゼットのプリーツワンピースは、日常着としてもイヴニングドレスとしても活躍する、ドレスコードを超えた一着に。カシミヤブランケットのフリンジディテールが施されたジャケットやコートは、エレガンスと機能性を兼ね備える。「タッターソール」チェック柄がリズミカルなアクセントに。目を惹いたのは、ボルドーレッドに彩られたストラップ付きの小さなスマートフォンケース。リップケースも収納できる身軽でモダンなアクセサリーは、新時代を生きる女性にふさわしい。