COLLECTION

20年代のムードを醸す、シャネルの22SSオートクチュール。

会場がそのまま現代アートのインスタレーションとなった、シャネルのオートクチュール。会場はフランス人アーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンが想像した巨大な楽器であり、それをセバスチャン・テリエが演奏するという趣向だ。
幕開けは、ツイードのジャケットを着たシャルロット・カシラギが馬で登場する幻想的なシーン。続いて、20年代アバンギャルドの空気を感じさせる、モダンなルックをまとったモデルたちが次々と登場した。ツイードや刺繍にはジオメトリックなモチーフが登場し、メゾンを象徴するカメリアも構成主義的なデザインに。印象派の女性たちを描いた先シーズンとは一変したイメージで、メゾンのコードとスタイルに、また新しい息吹を吹き込んだ。