NUMBER TWENTY-ONE vol.03 偏愛たっぷりな、靴とソックスのおしゃれな関係。
Fashion 2017.09.22
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東京のストリートファッションを撮り続けてきたフォトグラファーのシトウレイさんが、三越伊勢丹のプライベートブランドであるナンバートゥエンティワンとコラボレーション。
もともと、靴が大好きだというシトウレイさん。いつか自分の理想のアイテムが作れたら……、という思いからスタートした今回の企画。その制作過程を全4回の連載形式でお届けします。
連載3回目は、シトウレイさんとFAKUIデザイナーの矢野絢子さんに、今回のコラボレートの制作秘話から足元のおしゃれのこだわりについて語ってもらいました。
ー今回のコラボレートでは3パターンのシューズを作られたそうですが、それぞれの誕生の経緯を教えてください。
シトウさん(以下S):「全部、私がずっと欲しかった靴なんです(笑)。まずブーツは、パリコレの最中、ストリートの人たちを撮らせてもらった中でひと目ぼれしたシルバーのブーツがあって、それを元にデザインして。バレエシューズは、私自身バレエシューズが好きでよく履いているので、こんなバレエシューズがあったらいいなぁという理想の形を。サンダルは、靴と靴下の両方をはいて完成するというコンセプトの靴が欲しくって」
矢野さん(以下Y):「靴下も、靴と同時進行で考えていったんだよね。この靴のここにファーがあったら可愛くない? とか」
S:「そうそう! 自分ひとりで考えるのではなく、会話のキャッチボールをしているうちに、元のアイデアがどんどんブラッシュアップされるのがすごく面白かったんです。私たちが今回作ったものって、どちらかというと癖のあるものだと思うんだけど、迷った時は“派手な方”を合言葉にして判断したんだよね(笑)」
Y:「派手すぎて、全然売れなかったらどうしよう、とか話しながらね(笑)。でも私は絶対に買うから!」
プラットフォームサンダル ¥31,320
ー実際に作ってみた感想は?
S:「シンプルなバレエシューズが意外といちばん大変だった! 元々、バレエシューズを履いた時に、足の指と付け根のギリギリの場所をチラリと靴からのぞいてた方がセンシュアルでステキだな、というところから制作が始まったのだけど、私がイメージしている形だと歩きにくいということが分かって。足入れの良さも考えながら、つくりたいデザインとの落とし所を探すのが難しかったけど、同時に新しい視点でクリエイションを見直すことが出来たから、すごく勉強になりました。」
Y:「ハプニングで生まれた靴もあったんだよね」
S:「そう、面白い素材があったので、これでブーツを作ってみたい! と思って。で、矢野さんと話しているうちに、ブーツの内側とソックスのファーの色をリンクさせたら楽しいんじゃない? ってどんどん盛り上がって。いい意味で、想像の斜め上を行く、思ってもいなかったものが完成したって感じかな!」
ー足元のおしゃれへのこだわりを教えてください。
Y:「私はもともとシューズの販売員をやっていたこともあって、すごく靴が好き。靴好きが高じて、レッグウェアをやり始めたくらい(笑)。靴下って、今までは優先順位が低いというか、オマケな感じだったけど、ようやくファッションアイテムとして靴下の価値が上がってきたと感じていて嬉しい。アクセサリーのような感覚で靴下を楽しむというか」
S:「今日はこの靴を履こう、とまず靴を決めてから全身のコーディネートを決める、そんな日があっても楽しいよね。私は歩いて撮影する方だから、ヒールや厚底はなかなか手が出なかったんだけど、今回初めてヒールに挑戦したら意外と歩きやすくって。ヒールや厚底は、長く歩くものじゃないというイメージだったんだけど、このサンダルやブーツはとても履きやすかった。走れるし! 今は素足で履いてるけど、寒くなったら靴下を合わせて楽しみたいな」
バレエシューズ ¥20,520
ショートブーツ ¥28,080
ー私だったらこう履きたい、というオススメのスタイリングを教えてください。
Y:「バレエシューズはきれいな風にも合わせられるし、すごくストリートにデニムを合わせても可愛いよね。バレエシューズのベロアの光沢感と、ソックスのマット加工のビジューの組み合わせがいいなと。がちゃっとしたファッションに、がちゃっとした足元の組み合わせというのも今っぽいし」
S:「最近、ようやくゴールドが似合うになったの!ちょっと前まではシルバー派だったんだけど、気付けば今日もゴールド(笑)。ゴールドのバレエシューズにゴールドのソックスで、足元をぎらぎらさせたいな。あと、パンツの裾からソックスのファーをはみださせて履きたい!」
次回(9月29日公開)は、完成したコラボシューズ&ソックスを着用したファッショニスタたちを、シトウレイさんが撮りおろします。
靴は10cmヒールが好きだという、FAKUIデザイナーの矢野絢子さん。ここ最近、フラットシューズやスニーカーも履くようになったそう。
シトウさんは、今回のコラボシューズを素足でデニムに合わせて。カジュアルに履けるけど、ほどよくモードなところがお気に入りだそう。
ナンバートゥエンティワンとは?
2011年にスタートしたブランド。三越伊勢丹の靴のバイヤーと浅草にある靴のメーカーが直接やりとりして企画&制作を行うことで、安定した品質かつ適切な価格の商品が実現。売り場の声がメーカーにダイレクトに届くことで、消費者の目線に寄り添ったモノ作りに定評がある。話題のブランドやクリエイターとのコラボも注目されている。靴以外のファッション雑貨アイテムも拡大中。
※画像はイメージになります。
伊勢丹新宿店
tel.03-3352-1111
ナンバートゥエンティワン オンラインショップ
www.numbertwenty-one.com
Instagramアカウント
www.instagram.com/numbertwentyone_isetan/
「STYLE From TOKYO」(reishito.com)を軸に活躍中の日本を代表するストリートスタイル・フォトグラファーであり、世界中が注目するファッションアイコン。広大なネットワークと軽妙なフットワークで、世界各地を飛び回っている。
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photos:SHIZUMI YONEDA