東京パリジェンヌ#19 【東京パリジェンヌ】る鹿×フリル

中国から来日する前はパリでデザイン留学をしようと思っていてフランス語も習ったのですが、結局パリには一度も行っていません。その周辺の国にはいくつも行っているのに、 なんとなくいまはまだパリに呼ばれていない気がして。きちんと向き合えるその時がくるまで触れずに大切にとっておきたい。自分にとってパリはそれくらい特別な場所ですね。

パリで生まれ育った友人がいるのですが、彼女がまさにパリジェンヌを体現しているなと思います。ひと目を気にせずマイペース。なにかを選ぶ時は常に、世の中の流行よりも自分の感覚に従うのが常なんです。ひと言で表現すると、「颯爽」という言葉がぴったり。

DEERTRIP（ディアートリップ）というブランドのディレクションをしています。ちょっぴりレトロでロマンティックなテイストが特徴。気持ちがアガる服を纏うことで、自信を持っておしゃれをしてほしいという願いを込めています。流行に流されない、自分なりの個性や着こなし方を大切にしているところは、パリシックなおしゃれと通じるんじゃないかなと思います。

これまで自分のワードローブにはあまりなかったディテールですが、今日実際に着てみたらすごく好き！とあらためて感じました。特にミュウミュウのルックはおへそが見えるニットトップも含めて、不思議少女な雰囲気でワクワクしましたね。一見非日常に思えるデザインでありながら普段のスタイルにインスピレーションをくれたし、DEERTRIPにもフリルのデザインが増えそうです（笑）。