セザール賞 シンプルかつ大胆に! 写真で振り返るブラックドレスの変遷

Fashion 2021.03.13

今年は2月12日に開かれたセザール賞授賞式。ロミー・シュナイダー、キャロル・ブーケ、リリー・ローズ・デップにマチルダ・メイなどの歴代の女優たちは、フランスのアカデミー賞ともいわれるこの賞の授賞式に、シンプルなブラックドレスで臨んできた。

そんなブラックドレスは、セザール賞のレッドカーペットの真の主役なのかも? 1977年から現在まで、セレモニーの歴史を彩ってきた最も美しいドレスを振り返ってみよう。

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第4回セザール賞授賞式で、クロード・ソーテ監督の『ありふれた愛のストーリー』でセザール賞主演女優賞を受賞したロミー・シュナイダーのブラックドレス。(パリ、1979年2月3日) photo : Getty Images

1926年にシャネルが発表したブラックドレスは、それ以来、世界中のレッドカーペットを席捲してきた。ステージに立つ受賞者にとっても、プレゼンターにとっても、唯一無二で究極、そして安心感を与えてくれる服だ。スパンコール、深いデコルテ、ベルベットやシルク...。ブラックドレスはシネマとともに、その歴史を刻んできた。

1976年に始まったセザール賞の授賞式の歴史を彩ったドレスを振り返ってみよう。1979年のロミー・シュナイダーのボリュームのあるブッファンスリーブ(ロミーは、クロード・ソーテ監督の映画『ありふれた愛のストーリー』で主演女優賞を受賞)から、1988年に有望若手女優賞を獲得したマチルダ・メイのスパンコールのバレリーナドレス、そして、2019年リリー・ローズ・デップが着用した繊細なレースのドレスも忘れられない。この洗練されたドレスは、世代を超えて脈々と受け継がれてきた。

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映画に登場する伝説のドレス

ブラックドレスは、映画の歴史とともに歩んできた。『ティファニーで朝食を』で、オードリー・ヘプバーンがユベール・ド・ジバンシイの黒のシースドレスを着ていたように、スクリーンで印象を刻んだドレスは数知れず。また、『Le Grand Blond avec une chaussure noire』(原題)で、ミレーユ・ダルクはギラロッシュの背中が大胆に開いた官能的な黒いロングドレスでピエール・リシャールを驚かせ、伝説となった。

レア・セドゥが着用したエリー・サーブのスパンコール付きのビュスチェ。レア・ドリュッケールの深いスリットの入ったドレス。ヴィルジニー・ルドワイヤンが身にまとった、ディオール・オートクチュールのシルクベルベットとレースのドレス...。この大胆さは、セザール賞のレッドカーペットに登場するブラックドレスにも見て取れる。

texte : Narjiss ESSAFI ( madame.lefigaro.fr )

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