2021年第93回アカデミー賞 グラムールがカムバック! オスカーを彩る装いの数々。
Fashion 2021.04.27
第93回アカデミー賞のセレモニー。ゲームの規則は間違いなくよみがえった! グラムール、何がなんでもグラムール! オスカーの夜を彩った装いの数々を振り返ってみよう。
ルイ・ヴィトンのドレスで登場した、マリア・バカロヴァ。 photo : Abaca
目の前にあるスクリーンや、パジャマ、ジャージなどのカジュアルすぎるルックは忘れよう。第93回アカデミー賞のセレモニーでは、そんなくだけたドレスコードは問題外。
セレモニーは、4月25日の夜、ロサンゼルスのユニオン・ステーションとハリウッド大通りのドルビー・シアター、そして衛星中継で世界20カ所を結んで開催された。
今回は、オーガナイザー側が、ノミネートされたゲストと賞を授与するプレゼンターに3月中旬に送ったメールの中で、ドレスコードを明確に指示していた。「ドレスコードについて疑問を持っていらっしゃるでしょう(当たり前のことです)。目指すはインスピレーションと希望の融合、つまり、別の言葉で言えば、フォーマルならとことんやってください、ですがカジュアルスタイルは受け入れません」
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セレモニーの音楽を担当したDJ、クエストラブの足元を飾ったゴールドのクロックスをめぐる論議を別にすれば、全員がこのルールを守ったようだ。ラインストーンの輝き、イブニングドレス、タキシードも、本物のレッドカーペットの上に戻ってきた。
最優秀音楽賞を授与した女優のゼンデイヤが身につけていたネオンイエローのマーメイドシルエットのロングドレスは、ヴァレンティノ。主演女優賞のタイトルを狙うキャリー・マリガンとアンドラ・デイは、どちらも金ラメのドレスで勝負。
大きなデコルテのドレスも多く、ことに、ヴァネッサ・カービー、アマンダ・サイフリッド、レジーナ・キング、そしてハル・ベリーがこれを採用。とにかく、グラムールは健在だったというわけだ。
texte : Sabrina Pons (madame.lefigaro.fr)