あなたの運命を変える、ジュエリー。 #05 優美な表情で魅了する、ブシュロンのアニマルたち。

ジュエリーの輝きの真価は、身に着けた女性の未来が証明する。優れたジュエリーは、女性の内なるエレガンスを引き出すものだから。各国の王族や貴族たちとともに歴史を歩んできたブシュロンのジュエリーは、圧倒的な風格を持っている。

Boucheron
｜ブシュロン｜

リング「ファジー レオパードキャット(」PG×グリーントルマリン×シャンパンダイヤモンド×ダイヤモンド×エメラルド×ブラックラッカー)¥7,938,000/ブシュロン(ブシュロン カスタマーサービス)

　各国王族や貴族との華麗な逸話を残すブシュロンの歩みは、産業革命以降の歴史物語のようだ。顧客のどんな要求にもこたえた審美眼と技術力は圧倒的で、ジュエリーに備わった風格は名実ともに本物の重みを持つ。
　パリのヴァンドーム広場にジュエラーとして初めて店を構えたのがブシュロン。これが1893年のことだが、創業は58年までさかのぼる。顧客にはヨーロッパの王侯貴族はもとより、ロシア皇帝やインドのマハラジャ、イラン国王からは国家の宝飾の鑑定も依頼され、これを機に今日までイランの正式な国宝の管理者に指定されている。
　数あるジュエリーの中でも「アニマルコレクション」にはブシュロンの熱意が強く感じられる。どの動物も表情は平和で穏やか。ジュエラーとしての技量を余すところなく発揮している。約9カラットのクッションカット・グリーントルマリンをセンターに頂くこのリングは、双頭のレオパードキャットをリアルに描いている。目はカボションカットのエメラルド、身体の模様に沿って、ラウンドダイヤモンドのシャンパンカラーとホワイトを巧みに使い分け、ブラックラッカーの縞模様がストーンの輝きを際立たせている。リングを指に着け、手をそっと組めば顔はこちら側。それにしてもこの猫は、とてもいい顔をしている。

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＊『フィガロジャポン』2017年9月号より抜粋