2000年代を象徴する「リップジュエリー」が復活!?
Jewelry 2021.12.06
数カ月前、シャネル2022年リゾートコレクションで紹介され、さらにアンジェリーナ・ジョリーがレッドカーペットで身につけたリップジュエリー。ヴィオレット・ステリをはじめ、若いデザイナーたちも新たに提案しているこのジュエリーは流行の兆し?
『エターナルズ』のプレミアで、太陽のリップジュエリーを付けて登場したアンジェリーナ・ジョリー。(ロサンゼルス、2021年10月18日) photo: Getty Images
パンク・カルチャーに由来するリップピアスは、メッシュチョーカーと並んで、2000年代を代表するアイテムだった。トレンドは繰り返し、リップジュエリーがこの数カ月で思いがけない復活を遂げている。
一風変わったジュエリー
先陣を切ったのはシャネルで、2022年リゾートコレクションのシルエットに、モノグラムをあしらったリップジュエリーを登場させた。
photo : Chanel
ロサンゼルスで開かれた映画『エターナルズ』のプレミア上映会のレッドカーペットで、アンジェリーナ・ジョリーがリップジュエリーを身に付けていたのも決して偶然ではないだろう。アンジーの唇から顎を覆った見慣れないミニマルなジュエリーは、ニナ・ベレナートが手がけたもの。数週間前に公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『Duneデューン/ 砂の惑星」の世界観にも通じるところがある。テキサス出身のデザイナー、ニナ・べレナートのユニークなジュエリーは、ビヨンセの「Spirit」のミュージックビデオにも登場していた。
このリップジュエリーはオーダーメイドで作られたものだが、デザイナーのアラン・クロセッティをはじめ、これにインスピレーションを受けた新進気鋭のデザイナーたちが、スタイリッシュな作品を次々と手がけている。
パリのデザイナー、ヴィオレット・ステリは「Oursin(フランス語でウニの意)」と冠したリップジュエリーを発表。彼女が手がける、キャビネ・ドゥ・キュリオジテ(珍しいオブジェをコレクションした部屋の意味)風の「ガルディアン」コレクションは、イエール国際フェスティバル2021で発表されたばかり。さまざまな変化が楽しめそうな新アイテム。日常のスタイルに、さっそく取り入れてみては?
text: Anne-Sophie Mallard (madame.lefigaro.fr)