あのスタイリストに学ぶ、これからのジュエリー観。 スタイリスト矢内麻友のプリミティブなジュエリー選び。
Jewelry 2022.01.31
これまで多くのアイテムに触れてきたジュエリーラバーのスタイリスト4名に、普段、そして今後のジュエリー選びについて聞いた。
style 04.
MAYU YAUCHI 矢内麻友
似合うジュエリーが、年齢とともに変化。
指にキャスリーン・ウィテカーのリング、耳にラッツェル アンドウォルフのイヤカフ、お気に入りのショップは恵比寿のソース。矢内麻友の審美眼は個性的だ。
「石や木など自然界に存在する素材を使ったオブジェのようなジュエリーが好き。キャスリーンのリングはクオーツを削り出したもので、中央に走る黒い線も石にもともと入っていたもの。唯一無二の特別感に惹かれました」
右手中指のリングがキャスリーン・ウィテカー。アイルランドの伝統工芸品であるクラダリング(左手薬指)や友人のブランド、スースの6連リング(左手中指)など、ユニークなジュエリー選び。
イヤカフはラッツェル アンド ウォルフ。「陶器のような素材でできた、ひんやりした質感とカラーリングが可愛い」と矢内。オニキスのピアスはソースで購入した。
でも、多くのジュエリーに触れ、年を重ねる中で、ジュエリーに対する考え方にも変化があった。
「大きな宝石を着けているおばあさんに憧れて、最近は宝石が気になっています。そのなかでも黒。エルメスのリングのような黒い天然石でいいものってあまりないんです。ウィリアム・ウェルステッドのネックレスも、ダイヤモンドなのにプリミティブな雰囲気が好み。いまはまだしっくりこないけど、その時が来るのを楽しみに少しずつ集めたいですね」
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WISH LIST
ピンクゴールドに、マットなブラックジェイドを大胆にセット。リング「ニロティカス ルミエール」(PG×ブラックジェイド×ダイヤモンド0.09ct)¥1,122,000/エルメス(エルメスジャポン)
スライスダイヤモンドとパールはともに、洗練されすぎない無骨さが魅力。ネックレス上(PT×ダイヤモンド)¥751,300、下(WG×真珠×ダイヤモンド)¥363,000/ともにウィリアム・ウェルステッド(ドーバー ストリート マーケットギンザ)
吉田佳世に師事し、2016年に独立。ヴィンテージをこよなく愛し、コンテンポラリーなムードをミックスしたスタイリングを得意とする。
エルメスジャポン tel:03-3569-3300
ドーバー ストリート マーケットギンザ tel:03-6228-5080
*「フィガロジャポン」2022年1月号より抜粋
photography: Masaki Miyashita, Yuki Kumagai (Yuuka Maruyama)