ブチェラッティの新作、キャンペーンには有名人の孫でもある王女を起用。
Jewelry 2023.08.02
卓越した職人技と作品のユニークさで賞賛を集めるイタリアのハイジュエラー、ブチェラッティは、新作ハイジュエリーコレクション「モザイコ」を、7月に開催されたパリでのオートクチュール期間中に発表。
「モザイコ」のキャンペーン広告に起用されたのは、ダイアン・フォン・ファステンバーグの孫でもあるタリタ・フォン・ファステンバーグ妃。
この新作コレクションは、1920年代に創設者マリオ・ブチェラッティによって作られ、現クリエイティブ・ディレクターであるアンドレア・ブチェラッティによって巧みに再解釈された、いくつかのもっとも典型的なアーカイブに着想を得ている。インスピレーション源は、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)時代のモザイクのガラスペーストのテッセラ(モザイク制作に使用されるサイコロ状の小片)の色と形。たとえば、イタリア・ラヴェンナのガッラ・プラキディア廟やプーリア州カザラーノに位置するサンタ・マリア・デッラ・クローチェ教会の装飾モチーフなどーー。
「父そして祖父も行っていたように、強いインスピレーションを与えてくれる過去の偉大な作品を鑑賞するという実践を再開しようと考えたのです。金色の背景、決して当たり前ではない幾何学的な装飾、様式、色、そして光が表面を通り抜けて抽象的な美しさを表現します。それは永遠に続く魔法のようです」とアンドレア・ブチェラッティは語る。
ビザンチンモザイクからのインスピレーションは、パヴェダイヤモンドとカラージェムで完成されている。形はモダンで意外性があり、連なる装飾はリズミカルで調和が取れていて、色の組み合わせが驚くほど優雅な効果を生み出している。
「モザイコ」ネックレス 参考商品(YG×WG×ダイヤモンド×サファイア)、同イヤリング 参考商品(YG×WG×ダイヤモンド×サファイア)/ともにブチェラッティ
そしてこの新作コレクションの広告キャンペーンに起用されたのは、タリタ・フォン・ファステンバーグ妃。彼女はファステンバーグ家のアレクサンドラ王妃とアレクサンダー王子の娘であり、ファッションデザイナー、企業家、慈善活動家として活躍している、まさに現代的なプリンセス。父方の祖父母はファッションデザイナーであり業界のレジェンドでもある、ダイアン・フォン・ファステンバーグとエゴン・フォン・ファステンバーグ公というバックグラウンドをもつ。タリタはモード界との強いつながりをもち、ファッションブランドのダイアン フォン ファステンバーグの共同経営者として、世界中の女性に活力を与えることを受け継ぎ、力を注いでいるのだ。ハイジュエリーを気負うことなく身に着ける彼女のアティチュードは、憧れを呼び起こすとともに、ハイジュエリーの存在が身近な日常を感じさせる。
7月のオートクチュール期間中に開催されたカクテルパーティーに出席したタリタ・フォン・ファステンバーグ妃。ジュエリーはもちろんブチェラッティ。
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「モザイコ」リング 参考商品(YG×WG×ダイヤモンド×ルビー×エメラルド)/ブチェラッティ
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「モザイコ」イヤリング 参考商品(YG×WG×ダイヤモンド)/ブチェラッティ
text: Natsuko Kadokura