ヴァン クリーフ&アーペルが贈る、ゴールドと宝石が煌めくバレリーナたち。

Jewelry 2023.12.21

ハイジュエラーのヴァン クリーフ&アーペルは、ダンスという芸術に長いこと傾けている情熱とコミットメントを「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」を2020年に創設することで再度表明した。以来、国際的なダンスカンパニーや団体の活動を多く支援している。

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振付芸術における新たな作品制作もサポートするダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル。

メゾンとダンスの関係は1940年代に遡る。ダンサーたちの肉体が生み出すムーブメントをたくみに捉え、それを硬質な素材でジュエリーに表現するという難題にヴァン クリーフ&アーペルは取り組んだのだ。メゾンの高い創造性と卓越の職人技からバレリーナ クリップが誕生。1941年にクリエイトされた、ルビー、エメラルド、ダイヤモンドが描くスパニッシュ ダンサーの躍動感と優美さをたたえたクリップの魅力は、80年以上を経たいまも変わらない。ルビーとサファイアが花を咲かせる長いチュチュのクリップも、1944年からいまにいたるまで時代を超えてずっと踊り続けているよう。1946年には『白鳥の湖』にインスパイアされたパウダーケースが登場した。ダイヤモンドとホワイトゴールドのオデット(白鳥)が舞うゴールドのケースにサファイア、ルビーがあしらわれた、プレシャス感あふれる逸品だ。

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左: スパニッシュ ダンサー クリップ(1941年)。プラチナ、イエローゴールド、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド/ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 右: ダンサー クリップ(1944年)。イエローゴールド、ルビー、サファイア、ダイヤモンド/ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

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「白鳥の湖」パウダーコンパクト(1946年)。イエローゴールド、ルビー、サファイア、ダイヤモンド/ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

1967年にニューヨーク・シティ・バレエ団によって初演されたバレエ『ジュエルズ』。振付家のジョージ・バランシンがニューヨークのヴァン クリーフ&アーペルのブティックに飾られていた宝石を見た際にインパイアされて創作された作品であることは、あまりにも有名なエピソードである。

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エメラルド、ルビー、ダイヤモンドの3章が構成するバレエ『ジュエルズ』を振り付けたジョージ・バランシン(右)とピエール・アーペル。

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時は流れ、ヴァン クリーフ&アーペルは2007年にダンスをインスピレーション源とする「バレエ プレシュー」コレクションを発表。そのコレクションに1940年代からの伝統を受け継ぐ10点のバレリーナクリップが新たに加わった。『ジゼル』『眠れる森の美女』『火の鳥』といった世界的に有名なクラシックバレエのレパートリーを想起させるクリップたち。1940年代はイエローゴールドがバレリーナのボディのメインだったけれど、新作10点のボディはホワイトゴールドがメインだ。また衣装の美しさの表現には、1940年代のクリップにはダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアという貴石が組み合わせられていたけれど、その後、宝飾界で愛される素材の幅が広がったため、貴石に加えてトルマリン、ガーネットなどの宝石、さらにラッカーも。メゾンが大切にするダンス芸術への愛情とリスペクトをかたちにするサヴォアフェールも、ダンス芸術の進化とともに歩んでいるようだ。

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10の新作から、「アダージュ ア ラ ローズ バレリーナ クリップ」。『眠れる森の美女』の第1章で踊られる、オーロラ姫と求婚者たちのアダージオのワンシーンから。チュチュにレース模様を描くダイヤモンドのあしらいが見事。ローズゴールド、ホワイトゴールド、ピンクサファイア、ダイヤモンド

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左:  「カロンヌ バレリーナ クリップ」はロマンティック・バレエの傑作『ジゼル』の創作ダンサーであるカルロッタ(カロンヌ)・グリジへのオマージュ。ダイヤモンドが縦のラインに並べられ、ロマンティックバレエに典型的なチュチュの透け感を表現している。イエローゴールド、ホワイトゴールド、ルビー、イエローサファイア、ダイヤモンド  右: 「スペクトル ドゥ ラ ローズ バレリーナ クリップ」。ミハイル・フォーキン『薔薇の精』(1911年)がインスピレーションのクリップ。スカートで大小さまざまなサイズを組み合わせたスノーセットの宝石が鮮やかに輝く。色彩の鮮やかなボディスに施されたミラーポリッシュが照明に輝くさまを感じさせる。ローズゴールド、ホワイトゴールド、ピンクサファイア、ダイヤモンド

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「カルナバル ドゥ ヴェニス バレリーナ クリップ」。バレエ『ヴェニスの謝肉祭』でルルヴェ・ルティレのポーズをとるバレリーナがクリップに。ホワイトゴールド、イエローゴールド、エメラルド、ブルー ラッカー、ダイヤモンド

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モデリングワックスの緑色の塊を、優雅な身体の動きや繊細に波打つ衣装も含めて手作業で彫刻するところから制作がスタート。原型が完成すると、溶かし出されたワックスの代わりに鋳型にゴールドを流し込む。鋳造されたゴールドにエングレービング(写真左)などの手による仕上げと研磨が施され、オープンワーク(写真右)部分に厳選された宝石がセットされる。

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ミハイル・フォーキンがストラヴィンスキーの音楽で1911年に創作したバレエ『ペトルーシュカ』がインスピレーション源のクリップ。ゴールドが波打つ裾のチュチュは、パヴェダイヤモンドで覆われている。胸元のバイオレットサファイアは固定されていないので、身に着けた人の動きにあわせて動く。ローズゴールド、ホワイトゴールド、バイオレットサファイア、ルビー、ダイヤモンド

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左: ゴールドのストラクチャーの制作。 右: 石をセッティングする前に糸で研磨。

ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
0120-10-1906
www.vancleefarpels.com

editing: Mariko Omura

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