ホリデーシーズンのパリで、タサキの70周年記念イベントが開催中!
Jewelry 2024.11.27
クリスマスのデコレーションが煌めくパリのサマリテーヌ百貨店。そのグランドフロアに特設会場を設け、タサキ70周年アニバーサリーエキジビションが登場した。
真珠の養殖を手がけていた田﨑家が養殖真珠の加工を始めたのは1954年のこと。以来、タサキは、自社養殖場で天塩にかけた高品質の真珠にダイヤモンドを加え、モダンなジュエリーを発信し続けてきた。ブランド創業70周年を迎えた今年、タサキは4月の東京を皮切りに、上海、大阪、台北、ソウルで「Floating Shell (フローティング シェル)」エキシビションを開催。このエキシビションが、年末年始のホリデーシーズンに向けてヨーロッパに上陸した。
パリの舞台は、ポン・ヌフのたもとでセーヌを見下ろす老舗百貨店サマリテーヌ。アール・ヌーヴォー建築の美しい中央階段の隣に設けられた特設会場は、白く丸みを帯びたデザインで、まるで真珠母貝の中に包み込まれたような幻想的な空間だ。
11月6日の夜に行われたカクテルパーティでは、シャルロット・ル・ボン、ダミアン・ボナール、インディア・ヘアなどの俳優やオペラ座エトワールのジェルマン・ルーヴェも来場。パリ・オリンピックの会場でもダンスを披露したヴィクトリア・ドーベルヴィルがパフォーマンスを見せ、華やかな雰囲気に包まれた。
会場で展示販売されているのは、真珠にゴールドの牙をあしらった「デインジャー」など、クラシックなイメージに傾きがちな真珠のイメージを覆すモダンなデザイン。また70周年を記念したコラボレーションアイテムであるスニーカー、アイウェア、イヤホンも披露された。
エキシビションを盛り上げたのは、日本を代表する漫画クリエイター、藤本タツキの『チェンソーマン』『予言のナユタ』『ファイアパンチ』3作にちなんだコラボレーションジュエリー。チェンソーの刃をパールで表現したペンダントやイヤーカフ、ナユタのツノを持つ頭を彷彿させるホーン付きリングなど、アニメーションが広く浸透しているフランスでも注目を集めた。
一方、フランスでは意外に知られていない真珠の養殖についての展示もあり、真珠の色やサイズ、クオリティにまつわる解説も展示されて、来場者が熱心に見入る姿も見られた。
パリでのエキシビジョンは25年1月13日まで。1月10まで、ロンドンのセルフリッジでも開催されている。
text: Masae Takata (Paris Office)