BOUCHERON ブシュロン、「手つかずの自然」を採集して。
Jewelry 2025.02.13
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毎年1月にブシュロンが発表する「ヒストリー オブ スタイル」は、メゾンの歴史に発想源を求めたハイジュエリー。創業者フレデリック・ブシュロンが描いたありのままの自然の繊細な姿が、ダイヤモンドの輝きと生き生きした躍動感を身に着けて、いまに蘇る。
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「手つかずの自然」はフレデリック・ブシュロンへのオマージュ。
毎年1月と7月、パリのオートクチュール週間にジュエラーが新作ハイジュエリーを発表するのが恒例だ。1893年以来ヴァンドーム広場に居を構えるブシュロンは、1月には「ヒストリー オブ スタイル」コレクション、7月にはクリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌの自由なクリエイション「カルトブランシュ」を発表するというユニークなコンセプトを貫いている。今年1月も例年どおり、メゾンの歴史やヘリテージを着想源としたハイジュエリーの新作がお披露目された。
「2025年は非常に興味深い年になります。というのも、クレールが1月と7月のふたつのコレクションを同じテーマで提案することに決めたからです。ふたつのコレクションはともに自然をテーマにとりながらまったく違ったものになるでしょう」
CEOのエレーヌ・プリ=デュケンは、発表に先立ってこう語った。今回のコレクション「手つかずの自然」は、いわばその第1章になる。
![250207-boucheron04.jpg](https://madamefigaro.jp/upload-files/250207-boucheron04.jpg)
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クレール・ショワンヌが想を得たのは、19世紀末から20世紀初頭のアーカイブにある創業者フレデリック・ブシュロンの作品たちだ。いまも昔も自然にテーマを求めるジュエラーは数多いが、ブシュロンが表現する自然観は唯一無二だ。自然を様式化したり理想化したりすることなく、時には欠点のようにも見える、不完全な自然の美しさをありのままに表現している。
クレールは言う。
「フレデリック・ブシュロンが好んだ自然とは何かを理解してもらうこと、それがひとつの目標でした。この時代のアーカイブで目を引くのは、自然を扱いながら花ではなく葉が多く、雑草のような野原の控えめな植物を題材にしていること。アーカイブ写真が黒い背景でホワイトダイヤモンドの作品を撮影したモノクロの世界であることも印象的です。また昆虫の作品もあり、生き生きした印象を加えていました。フレデリックの残したこれらの材料を使いながら、さらに"手つかず"の部分を追求しようと考えたのです」
そこから生まれたのは、ツタ、アザミ、ニンジンの花からハエまで、ありのままの姿を繊細に写し取った28点のハイジュエリー。ホワイトゴールドとダイヤモンドに、時にロッククリスタルやマザーオブパール、ブラックラッカーを加えたモノクロームの作品集だ。そのほとんどはパーツを取り外してネックレスやブローチ、ヘッドジュエリーへと姿を変えるマルチウエア作品。ボディに沿ってブローチ状に身に着けられるヘッドジュエリーやネックレスなど、さまざまな身に着け方を提案している。「メゾンのヘリテージの素晴らしさを見せながら、そこからかけ離れることなく現代に発展させるバランス感覚が必要でした。アーカイブ作品に現代に生きる私が唯一加えたいと思ったのは、生き生きとした動き。自然が人に関わり、身体の上に伸びていくようなイメージをクラシックなアイテムとは違う身に着け方で表現しました」
![250207-boucheron05.jpg](https://madamefigaro.jp/upload-files/250207-boucheron05.jpg)
制作に3600時間を要したエレルのネックレス、2300時間をかけたロジエのネックレスを筆頭に、このコレクションは、ジュエラーの最高のサヴォワールフェールを駆使したアトリエのチャレンジでもあった。メタル部分を最小限に抑えた繊細なジュエリー。ローリエのイヤリングは、片方がわずか19グラムという軽やかさだ。クオリティと耐久性を求めてメタルの量を増やす方向に転じてきたジュエラーの仕事にとって、100年前と同じ繊細なピースを作ることは、実は非常にハードルが高いのだという。また革新的な技術も導入された。昆虫の極薄の翅を表現するために、わずか数ミリにスライスしたマザーオブパールがロッククリスタルに重ねられ、その微細な翅脈までを表現している。
伝統と革新のサヴォワールフェールを背景に、創業者と現在のクリエイションを結ぶハイジュエリー。ブシュロンらしい作品集だ。
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text: Masae Takata (Paris Office)