Damiani ジュエリーのほかガラス細工やアートも堪能できる、ミラノのダミアーニ新店舗の魅力。
Jewelry 2025.04.25
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創業者一族が現在も経営を続ける唯一のイタリアンメゾンであり、ピエモンテ州のヴァレンツァの熟練した金細工職人が手作業で創り上げるハイジュエリーブランド「ダミアーニ」。今年1月に、その新店舗がイタリア・ミラノに誕生した。ラグジュアリーかつイタリアのクラフツマンシップを堪能できる新店舗の見どころをご紹介。

ゴールドを基調とした新店舗のファサード。地下鉄サン・バビラ駅降りてすぐの場所にある。
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店舗は、ルイ・ヴィトンやフェンディなどハイブランドが軒を連ねるミラノのモンテナポレオーネ通りの入り口、コルソ・マッテオッティの角にある。洗練されたイタリアの邸宅からインスピレーションを得てデザインされ、メゾンの特徴的な色彩であるゴールドを基調にしながら温かみのあるベージュ、ブラウンなどを加えた色調でまとめられている。

床や柱には白とゴールドのカラカッタ大理石、VIPルームの市松模様の壁にはリモンタ社のカラーレザーが組み合わされ、壁にはルベリ社製の壁紙を使用。いずれも最高級のメイド・イン・イタリーの素材に囲まれた上質な空間に仕上がっている。

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この特別な店舗を象徴的に彩るのが、ダミアーニの人気アイテムのひとつ「ベル エポック コレクション」をモチーフとした壁面だ。「ベル エポック コレクション」は、20世紀初頭のフランスで、科学技術と文化が著しい進歩を遂げ、「映画」という新たな芸術が登場した華やかな時代(ベル エポック)に魅了されたエンリコ・グラッシ・ダミアーニによって誕生したコレクション。映画フィルムのリールから着想を得てデザインされており、円と長方形が交互に配置された複層的な形状がジュエリーに取り入れられている。店舗内のVIPルームにあるゴールドの壁面にもその丸と四角のモチーフが使われ、装飾部分が動くデザインとなっている。

また、店内にはダミアーニ・グループのブランドのひとつであり、1921年にイタリア・ムラーノ島で創業したヴェネチアングラスのブランド、ヴェニーニのアイテムもふんだんに使われている。エントランスにはゴールドを基調とする店内をゴージャスに彩るヴェニーニのシャンデリア「ポリエドリ」がお目見え。これは建築家・カルロ・スカルパがデザインしたシャンデリア。スカルパは1932年にヴェニーニ社に入社し、1946年までヴェニーニのアートディレクターを務めていた。

ほかにもイタリアを代表する巨匠デザイナーのアートピースも。4月8日から13日まで開催されたミラノデザインウィーク期間中には、「MENDINI for VENINI」と題し、アレッシイのワインオープナーのデザイナーで知られるアレッサンドロ・メンディー二の貴重なアートピースが店内で展示されていた。ヴェニーニが所有する貴重なアーカイブ作品と、ダミアーニのジュエリーと並べて展示するという、特別な展示は多くの人を魅了していた。

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メンディー二は1931年ミラノ生まれの建築家、デザイナー、編集者でもあった人物。1970年代に前衛デザイナーグループのスタジオ・アルキミアを設立させ、イタリアのデザイン界に大きな影響を与えた。昨年ミラノ・トリエンナーレで彼の大規模な回顧展が開催されるなど、近年、再注目をされているデザイナーのひとりだ。もともとヴェニーニからはメンディー二がデザインしたアイテムを発表しており、彼との歴史は長い。1987年から2019年に亡くなるまでの間に複数回コラボレーションを行っている。

アレッサンドロ・メンディーニのアーカイブとのコラボレーションにより選ばれた建築家のドローイングも展示。ムラーノ島のガラス職人のクラフツマンシップから生まれた色とりどりのメンディー二の作品たちが、ゴールドと白を基調としたダミアーニの店内に彩りを与えていた。
2025年はミラノにおける地位をさらに強固なものとするダミアーニ・グループにとって重要な年。ガッレリアには、すでにダミアーニ・グループが運営するロレックスの旗艦店があり、さらにパネライとのコラボレーションによる2店舗と、ダミアーニの新しいショールームがオープンする予定。さらにヴェニーニも、ミラノのサン・バビラ/ドゥリーニ地区に新たな旗艦店を構えるという。ミラノでの今後の展開にも目が離せない。
text:Michiko Inoue