「ディオレクスキ」コレクション、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの幻想の世界へ。

Jewelry 2025.07.25

ディオールがヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌをクリエイティブ ディレクターに迎えて、ファイン ジュエリー部門を設立したのは1997年。その2年後にコレクション「Incoyables et Merveilleuses(アンクロワヤーブル エ メルヴェイユーズ)」が発表され、ディオールのジュエリーの世界観が早速に打ち立てられたのだ。それから四半世紀......その間、クリスチャン・ディオールのレガシーと情熱にインスパイアされてヴィクトワールがクリエイトするハイジュエリーコレクションは、その詩情、大胆さ、創造性で宝飾界に驚きを生み続けている。

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左:パリの展示会場。自然の魅力を湛えた花に囲まれて、ディオールらしいクリエイションが際立つ定番コレクションからも何点か展示された。 右:2024年に発表された「Diorama Forêt Blanche(ディオラマ、白い森)」

最新のハイジュエリーコレクションは「ディオレクスキ」。5月に南仏にあるムッシュ ディオールが愛した別荘のラ コル ノワール城でモデル着用によるショー形式で発表され、そして7月のパリのオートクチュールウィーク中にその一部が、ディオールらしいクリエイションが際立つ定番コレクションからのジュエリーと合わせてジャーナリストに披露された。この新しいハイジュエリーコレクションが掲げるのは、「魅惑的な風景」「繊細な花束」「華麗な舞踊会」というメゾンのアイデンティティを支えている3つの象徴的なテーマである。ジェムストーンのボリュームとレイヤーが大胆に交錯するデザインが目を奪う。

「魅惑的な風景」はダイヤモンドで縁取りされた鉱物由来の下地に精巧な彫刻が施され、自然とその変容を描いた魅力あふれる物語がジュエリーの中に壮大に描かれている。色彩豊かな花々がもたらす春の活気、ジェムストーンの輝きで表現された晴れた日の歓び、ダイヤモンドの雫が落ちる夏の雨、ヴィクトワールが愛した森の小動物たち......自然の情景にインスパイアされ、季節の移ろいも込められた幻想的な絵画のよう。

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「繊細な花束」には、植物界の美しさにムッシュ ディオールが注いだ惜しみない愛情がヴィクトワールによってハイジュエリーに昇華されている。赤や緑の色鮮やかなブーケ、太陽の下で咲き誇る夏のブーケなど、詩情豊かに束ねられた花々の数々だ。

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クチュリエになる前の1930年代には仮装舞踏会出席者のコスチュームをデザインし、その後は自分も楽しんで参加した舞踏会。この「華麗な舞踊会」のテーマのジュエリーは、つかの間の魔法の瞬間を見事に捉えた魅惑的なマスターピースだ。

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極めて貴重なサヴォワールフェールの結晶といえる「ディオレクスキ」コレクション。余すことなく注がれるアトリエが誇る卓越した"オパール ダブレット"技法が本コレクションで初めて用いられた。オパールの層をオニキスやマザーオブパールといった異なるストーンをレイヤードにすることで、空や海の複雑なニュアンスを思わせる魅惑的な単色を生み出すという技法である。精緻を極める熟練の技を連続させていくことで、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの独創的なクリエイションに命を吹き込むのだ。

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もうひとつのコレクションを特徴付ける職人技は"プリカジュール エナメル"技法。ディオール ファイン ジュエリーのシグネチャーであるラッカーを用いたことにより無数の煌めく色彩の集合体が形成され、光が崇高なほどに差し込むステンドグラスのミニチュアのような透明感をもたらしている。

ボリューム、石の重なり......類稀なサヴォワールフェールと限りないファンタジーが織りなすハイジュエリーはヴィクトワールならでは。Diorと"魅力あふれる"という意味を持つexquisのふたつの言葉が結びついた「Diorexquis(ディオレクスキ)」コレクションは、夢の世界に捧げる美しい賛歌である。

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問い合わせ先:
クリスチャン ディオール
0120-02-1947(フリーダイヤル)
https://www.dior.com/ja_jp

editing: Mariko Omura

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