マノロ・ブラニクを支える、"靴箱育ち"の姪クリスティーナ。

Fashion 2015.09.08

スペイン出身のデザイナー、マノロ・ブラニクが創設したロンドン発の人気高級靴ブランド、マノロ ブラニク。同ブランドの靴をデザインするのは今でもマノロだが、企業としてのマノロ ブラニクを近年CEO(最高経営責任者)として率いているのは、マノロの姪のクリスティーナ・ブラニクだ。

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かの『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公、キャリー・ブラッドショーが偏愛する靴ブランドとしてお馴染みのマノロ ブラニクの事業で采配をふるうのは、さぞかし大変だと思われるところだが、クリスティーナとしては物心ついてからずっと同ブランドに囲まれて育ってきたので、苦しい仕事とはまったく感じていないとのこと。

「私は靴箱の中で育ったようなものよ」と、クリスティーナは『Vanity Fair』誌に微笑みながら語っている。「事業を運営しているという風に感じないの。それよりも、おとぎ話が紡がれるのを進行させている、という感じに近いわ。いまだに当社ただひとりのデザイナーであるロロ(Lolo=マノロの愛称)おじさまがデザインする靴のひとつひとつに、それぞれ個性の物語がある。彼がデザインする靴は、彼の頭の中に幾層にも詰まっている、圧倒的で、感動的で、生き生きとした、百科全書のようなさまざまな情報が外に飛び出した表現なのよ」

来週には、マノロがこれまでにデザインしてきた靴の数々を、多くの美しい写真とともに初めて体系的に概説する書籍『Fleeting Gestures and Obsessions(移ろいゆくジェスチャーと強迫観念)』が出版される。同書には、異なる芸術分野の様々な専門家たちとマノロとの間で生まれた、実に幅広いテーマに関する対談も数多く収録されている。

「私の創造力が、それらのテーマについて狂おしく爆発したよ」と、マノロ。ファッションモデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリー からリアリティ番組スターのコートニー・カーダシアンにいたるまで、多くのセレブに愛されるマノロの靴は、レッドカーペットにもはやなくてはならない存在になっている。50年以上靴を作り続けてきたマノロは、これまでに異なるデザインの靴を3万足も世に送り出してきた。「私はいま72歳。もう青二才とは言えないよね!」
 

©Cover Media/amanaimages

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