いよいよ、見えてきた!タクーンによるTASAKIのパール。
Fashion 2009.12.22
12月17日、デザイナーのタクーン・パニクガルが来日した。
理由は、タクーンがクリエイティブディレクターをつとめるTASAKIの2010春夏コレクションの打ち合わせのため。彼が手がけたジュエリーが一部できあがったため、小さなお披露目会が催された。
まだ、試作段階のものもあるというけれど、タクーンによる作品はこれまでのパールのジュエリーのイメージを超えるものばかり。5粒あるいは3粒の丸いパールが直線のバー上に並んだバランスボールのようなデザインのリング。スピネルにスモーキクォーツそしてブラックパールをミックスし、まるでドレープのように胸元を流れるネックレス。バーの両脇にパールとダイヤモンドを配して、どちらを前にしても使えるピアス......、どれも新鮮な驚きがあって楽しい。
"Balance"と名づけられたリング。
ゴールドの太いチェーンに安全ピン、それにパールを飾ったブレスレットはアグレシッブだけれど、現代の大人の女性にこそ似合いそうだ。
このクールなブレスレットは、パールがブラックからホワイトに変わる予定。
「メタルとパールの組み合わせは、IDブレスレットのイメージをモダンに解釈しデザインしました。ジュエリーのデザインははじめてだけど、とても楽しかった。もっと、アグレッシブで強いものを、そしてパールの持つ官能性や色気を引き出して表現していきたい思います」と、タクーンは語ってくれた。
ハードな日程の来日にもかかわらず、ジュエリーについて問いかけると熱心に応えてくれたタクーン。
デザインのためのデザインでもなく、またコンサバでもなく、クオリティの高いパールを使いながら、ファッションの一部のように楽しめるジュエリー。第一線を走るファッションデザイナーだからこそ、実現できる新しいパールの世界に期待したい。
●問い合わせ先:TASAKI tel 03・5561・8879
www.tasaki.co.jp/