SNSで見た高級時計を即買い! 次世代の販売方法に注目。

Watches 2021.07.08

ロレックス、オーデマ ピゲ、リシャール・ミル……。ファン向けの演出に引き寄せられ、SNSだけで展開するオンラインショップという仕組みため、気持ちが解放されたミレニアル世代に飛ぶように売れているレアな腕時計が多数ある。なぜそんなに売れるのか、その成功に注目した。

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photo:Threads Styling/Instagram

パンデミックに起因する実店舗の閉店によって、多くの宝飾品店や時計販売店は「カンバセーションコマース」(編集部注:SNSのチャット機能で行われる顧客とのやり取り)への着手を強いられた。しかし「スレッズ スタイリング」がこの種の急な決断を迫られることは、今後もないだろう。なぜなら「チャットコマース」が、まさにこの会社のアイデンティティの核心だからだ。CEOソフィー・ヒルによって立ち上げられたロンドン拠点のスレッズ スタイリングは、オンラインショップを経由したり、アプリをダウンロードする必要は全くない。直接インスタグラムのストーリーからワッツアップ(編集部注:アメリカやヨーロッパで広く使われているテキスト、音声をやり取りするSNS)のチャットサービスにに誘導。Z世代がクリック1回で、ジャックムス、エルメス、ディオールなどの最新モデルのバッグを購入できるという仕掛けだ。650のパートナーブランドから発掘してきた人気の服飾雑貨だけなく、多数の流行りのアクセサリー、より最近だとロレックス、オーデマ ピゲ、ショーメ、リシャール・ミルといった高級腕時計も取り扱っている。これほど高額な商品をSNSを駆使して、本当に販売できるものなのか? 答えはイエスだ。

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定番商品”への回帰傾向。

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photo:Treads Styling/Instagram

「当社の時計部門の売上は今年、前年比395%増と大変好調です」とソフィー・ヒルは明かす。「これまでもずっとインスタグラムでコンテンツの演出を展開してきましたが、昨今のパンデミックで新しい消費習慣が生まれました。特に、いわゆる“定番への投資”と呼ばれる商品の購入増加が見られます」と彼女は続ける。平均購入額は15,000ユーロ前後、信頼のおける間違いのないアイテムの購入に回帰している傾向が見て取れる。

しかし廃れないアイコン的な商品が顧客から好評を得ている一方で、段々と頼れる既存ブランドの、特に主要メゾンのより型に収まらないアイテムが上昇している。「顧客がますますスタイルで楽しむようになり、関心が“色使い”に向いてきていると感じています。顧客の中には、クラッシックなアイテムをより楽しい色のトーンと組み合わせたいという方も」と彼女は付け加える。「その上、当社ではパーソナライゼーションや独占販売が、以前にも増して重要になっていくと考えています。顧客は、自分らしい独自のアイテムを求めているのです」

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オリジナリティのある商品への熱狂

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photo:Threads Styling/Instagram

このような流れの中、スレッズ スタイリングは、文字盤がスマイリーとタイダイ染めのプリントで飾られたロレックスのカスタマイズウォッチのカプセルコレクションの発売に顧客が夢中になったことに驚いている。このコレクターシリーズのうちの6アイテムが、そのSNS上で24時間以内にすぐに売れたのだ。スレッズ スタイリングは次に、ダイアモンドをブレスレットにあしらった、AppleWatchをツイストしたようなスタイルの、Nuclieus社の時計の販売を開始するが、同様の熱狂ぶりを見ることになるだろう。LVMHグループが最近、2020年比で時計・宝飾部門の売上げが35%増であったと公表したが、これは“確かな価値”がいつの時代も求められていることの証でもある。たとえ不況や不安定な情勢のなかでも、時計や宝飾品は人々を魅了し続けているのだ。

text:Anne-Sophie Mallard (madame.lefigaro.fr)

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