ジュエラーと王室、相思相愛の麗しき絆。 カジュアルから最礼装まで英国王室が選ぶ、ウォッチ。

Watches 2024.01.18

分刻みで公務をこなしているロイヤルメンバーだからこそ、ファッションアイテムであると同時に時を告げる本来の機能が必要となるタイムピース。英国王室の代々の女性......エリザベス女王、ダイアナ元妃、キャサリン妃、それぞれが愛用するラグジュアリーなウォッチからは、こだわりや個性、おしゃれの哲学も見えてくる。

パテック、カルティエ、ルクルト、有名メゾンが手元を飾る。

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Jaeger-LeCoultre

1953年に英国女王エリザベス2世が戴冠式で身に着けた(写真上)カルティエ製のブレスレットウォッチはジャガー・ルクルトの世界極小の機械式ムーブメント「キャリバー101」を搭載。時計を着けていることを感じさせないさりげなさに、細やかな配慮が感じられる。

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「101 レーヌ」(WG×ダイヤモンド、H18.35×W6.80mm、手巻き)¥31,240,000(予定価格)/ジャガー・ルクルト

エリザベス女王はパテック フィリップのタイムピースも多数所有。カラトラバ、ゴールデン・エリプスに加え、女王のためだけに作られたというパールのブレスレットタイプRef.4975/1G(写真下)は、イギリス議会の開会式や、ウィリアム王子(当時)とキャサリン妃の結婚式など数々のフォーマルな席で着用した姿が報道されている。

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Patek Philippe

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華やかなパールやダイヤモンドの装飾が女王を盛り立てるパテック フィリップの特注時計「Ref.4975/1G」

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一方、ダイアナ元妃が愛したのは、カルティエの「タンク ルイ カルティエ」と「タンク フランセーズ」(写真下)。どちらもスクエアなケースで、レザーストラップのタイプとゴールドのブレスレットタイプをスーツスタイルからシャツにチノパンというカジュアルな装いにまで使い分け、どの場面でも品よくコーディネートしていた。

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Cartier

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「タンク フランセーズ」(YG、H25.7×W21.2mm、クオーツ)¥3,392,400/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)

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キャサリン妃のステディウォッチは「バロン ブルー ドゥ カルティエ」(写真下)。実はこの時計、結婚3周年の記念にウィリアム王子から贈られたものといわれており、存在感のあるラウンドケースが21世紀のプリンセスにふさわしい。ロンドンで行われるウィンブルドン選手権の観戦など、多くのシーンで装いのクラスアップに一役買うとともに、贈り主である王子と同じ"時"を歩み続けたいという思いの表れのように感じられる。

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Cartier

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「バロン ブルー ドゥ カルティエ ウォッチ」(SS、φ33mm、クオーツ)¥935,000/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)

●問い合わせ先:
ジャガー・ルクルト
0120-79-1833(フリーダイヤル)
www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja

カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-301-757(フリーダイヤル)
www.cartier.jp

*「フィガロジャポン」2024年1月号より抜粋

text: Tomoko Shimizui

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