基本的には、自分と他人を比較しても意味がありませんが、時に、比較することで自分の間違いに気付かされる場合もあります。たとえば「自分にはあれもない、これもない」と思い悩んでいる人が、ふと周囲の幾人かと自分を真剣に比較した時「みんなもいろいろ、足りない部分はある」と気付く、といったことがあるものです。上には上がありますし、下には下があります。上を見て劣等感を抱き、下を見て優越感を抱く、ということがそもそも、ナンセンスなのだろうと思います。でもその「ナンセンスだ」ということは、広く人と人、自分と人を比較してみた経験から初めて解ることです。比較が足りなければ優越感や劣等感に支配されたままでいるしかないかもしれません。比較するなら思いきり広く、ゆたかに比較するのがよいのだと思います。
このところ貴方が「足りない」と感じていることについて、今週、誰かと自分の比較を通して「そうでもないのかも」と気付かされるかもしれません。あるいはその「足りない」という不安や悩みに、誰かが驚きのコミットをしてくるかもしれません。誰かの存在、意外なリアクションなどを通して、いくつかの思い込みが解消される気配があります。




