身内や内輪、身近な人にはよりこってりと、外部にはきわめて社交的に。この時期はコミュニケーションのメリハリが、とても際立っています。外向けの明るく爽やかで知的な、場合によっては戦略的な対話が盛り上がる一方で、ごく近い人、心を開くことができる相手に対しては、愛と情熱をエモーショナルにぶつけていける時なのです。
一度扉が開いたら、「他者」が「身内」に一気に変わります。外から中へとどんどん人が入ってきて、さらに中では、心の距離が消え失せます。
普段、あまり身内と他人を区別せずに相対している人も、この時期はその切り分けがとてもクリアになるかもしれません。特に「中の人」への心遣い、情愛が厚みを増します。
一方、普段はどちらかと言えば人見知りで内外を厳しく分ける、というタイプの人は、この時期は外部から内部への「流入」がいつもよりずっとオープンになるようです。