ゴウゴウと風が吹いています。
どんなにいい方向に吹いている追い風でも、それが強すぎると、足元がふらふらして、転んでしまったりします。
誰かが「うまくいかない時よりも、うまくいっている時のほうが、コントロールしにくい」と言っていました。
「うまくいかない時、どうすればいいですか?」という問いへの答えは世にあふれていますが、「うまくいっている時、どうすればいいか?」の答えは、なかなかみつかりません。
「うまくいっているのだ」と思って進んでゆくうち、いつの間にか迷子になったり、変な場所に出てしまったりすることもあります。
この時期は言わば「絶好調」です。
楽しくて、勢いもあり、個性や才能をバリバリ打ち出せる、とても素晴らしい時間です。
ただ、その「追い風」が若干、手強いのです。
うまくいっているけれど、その風が非常に強い、ということを念頭に置くと、変なところで転ばずにすむかもしれません。
多分ここで大事なのは、「欲」の持ち方です。
「自分がどう評価されたいか」「どう思われたいか」の欲に向かうと、危なっかしいのです。
一方「何をしたいか」「何を生み出したいか」のほうに向かうと、足元が安定します。
自分を映す鏡ではなく、自分の手元で生まれつつあるもののほうを見ていれば、間違いなく「絶好調」を生かせるはずです。