「愛のミラクル」という表現を、私はしばしば、占いの記事に用います。愛はどれも奇跡のようなもので、コントロールすることも、強制することもできません。この「愛」には、たとえば「好きではないのに、困っているのを見捨てられない」などの気持ちも含まれます。好きで見捨てないのは当たり前です。好きでもない相手をどうしても見捨てられない人は、「愛情深い人」以外の何者でもありません。
愛は成長します。幼い子どもの愛情と、成熟した大人の愛情はまったく違った表れ方をします。もちろん、幼い子どもなのに非常に高度な愛情表現ができる人もいますし、いい大人なのに子どものような愛しか抱けない人もいます。愛のありようは経験を通して成長を遂げ、他者を生かし自由にする方向へと発展します。でも、愛の成長はたとえば「勉強して学力をつける」といった、意識的な努力ではどうにもならない部分をたくさん含んでいます。愛の力が成長を遂げることも、一種の「ミラクル」、奇跡的なことなのではないかと思うのです。
今週、貴方の世界で「愛のミラクル」が起こりそうです。貴方の内なる愛が大きく育ち、その愛の力で誰かを幸福にすることができるでしょう。愛によって人が強い幸福を感じる瞬間には、たいてい「驚き」が含まれています。この「驚き」は「サプライズギフト」のようなことはもちろんですが、それ以上に「この人がこんなに自分を思っていてくれるなんて!」とか「自分がこの人を、これほど大事に思っていたとは!」などの思いが、その本質にあるのだろうと思います。