「先へ、先へ」と急ぐ時、私たちの心は「進んだ先にあるもの」「目の前にないもの」を見つめ続けています。したがって、「今目の前にあるもの」は、ほとんど見えていません。そんな状態が続いてしまうと、いつか、自分がどこにいるのかも、どこを目指しているのかも、よくわからなくなってきます。もし貴方がこのところ、若干そういった不安を感じているなら、今週はブレーキを掛けて立ち止まり、「今目の前にあるもの」に目を向けることができそうです。「先へ、先へ」という矢印を心から取り外して、今現在の状況をつぶさに見て回り、「なるほど、自分は今こういう世界にいるんだな」と確認できるのです。
いつもは「真面目さ」で取り組んでいることに、今は「優しさ」で取り組むことになるかもしれません。普段は「厳しく」やっていることを、今は「楽しく」やりたくなるかもしれません。ゆるめに、柔らかく、ゆっくりと。そんな雰囲気の中から、何か新しいものが見えてきそうです。