後回しにしていたことを、やっとやる気になれそうです。「後で片付けよう」「後で考えよう」などと、心の押し入れに突っ込んでいたさまざまなことを、この時期ひとつひとつ引っ張り出して、深く考えながら整理し、方向付けをして行けそうなのです。さらに、自分の意志だけでそれを進めることにはならない感じもあります。問題解決のための好条件が提示されたり、本来自分で片付けるべきことを誰かが代わりに片付けてくれたりする気配があるのです。ずっと引っ掛かっていたことのひとつが自然にほぐれ、流れ始めた時、「じゃあ、こっちの面倒な件は自分でどうにかしよう」という意欲が湧くのかもしれません。
この時期の活動には「人に見せるためのものではない」という特徴があります。誰かに褒められたり、誰かを喜ばせたりするために頑張る、というのとは少し違うのです。誰にも見えていなくても自分がそれをしなければ気が済まない、というようなアクションなのです。「誰のためでもなく、自分のために」という思いは、不思議と「完全な利他」に通じるところがあります。他者からの見返りや反応を求めないという点が共通しているのです。