遠くから誰かが帰ってきてくれるかもしれません。あるいは、自分の方からどこか遠くに「帰る・戻る」ことになるのかもしれません。距離を超えて、何か懐かしいものを取り戻せる気配があるのです。ずっと前に通り過ぎてしまった場所に立ち返れます。失った思いが蘇り、心が再生されます。
たとえばこの時期、「座右の書」を開く時間を持てます。恩師と語り合う時間に恵まれます。ほこりをかぶった教科書を再び開くことになります。時間を越えて、精神的な支柱を再構築するための手掛かりを得られます。あたたかな喜び、優しさや愛情も、その作業の中にたくさん、見いだされます。