人はさまざまなことを隠したがり、恥ずかしがります。
第三者から見ると「なんでそんなことを恥ずかしがるのだろう?」「隠す必要などまったくないのに」と思えるようなことを、必死に隠している人もいます。
当人は隠しているつもりでも、周囲にはハッキリわかってしまうこともあります。
みんなは「もう隠さなくていいのに」と思っていても、当人がそれに気付かないのです。
今週、そんな不思議な現象が、ひっくり返る場面があるかもしれません。
もう隠す必要のないこと、そもそも恥じるべきことではないことに、ふと気付かされます。
「なんでこれを隠したいと思ったのだろう?」と、自分でも不思議になるかもしれません。
あるいは「ひっくりかえる」のは、「恥ずかしい、隠したい」という思い以外の、別の思いかもしれません。
コンプレックスとか自己否定の気持ち、自分のせいではないのになぜか背負い続けた罪悪感、やりたくもないのに繰り返し続けている行動、引き受けなくてもいいのに引き受けている責任など、人間はおかしなものをいつのまにか背負いこんで、それに縛られます。
今週「ひっくりかえる」のは、そうした理不尽、矛盾なのかもしれません。
「なぜこんなものに、ずっとこだわっていたんだろう?」と、きつねにつままれたような気持ちになるかもしれません。