ずっと行きたかった場所に行けるかもしれません。未知の世界を探求し、「これだ!」と思えるものを見つける人もいるでしょう。この時期は「冒険」ができるようなのですが、そこに持ってゆく荷物が、ずっしりと重いのもひとつの特徴です。
誰もが心の中に、たくさんの思いを抱えて生きています。場合によっては、自分以外の人々の期待や記憶、願い、過去などをどっさり引き受けて生きている人もいます。歴史自体を自分の一部として背負いこんでいる人もいます。そうしたものを、たとえば「人生の荷物」だと考えると、人は年齢を重ねるほどに、大きな荷物を背負ってゆくことになります。
自分の身体と一体化しているほどの荷物は、普段は意識に上りません。でも、この時期はその荷物が普段と違い、存在感を増しています。何度も荷物をといて、中身をあれこれ出す必要もあるのかもしれません。たとえば今週たどり着いた場所で、荷物をどーんと開き、そこにいる人々に中身を盛大に披露してゆく、といったシーンもあるかもしれません。