帆に風を受けて進む舟は、風がなければ動きません。
もとい、櫂で漕げば進みますが、風が出てきたときほどには、スピードは出ません。
この時期は、イイ風が吹いています。
ゆえに、自力で漕ごうとするより、風を捉えたほうが、話が早いはずです。
この「風」とは、周囲の人のサポートやアドバイス、後押し、お誘いなどのことです。
協力や、オファーや、お薦めや、その他諸々の働きかけです。
タスクをシェアしてくれる誰かの親切、貴方の苦労を心配してくれる誰かの優しさが、今吹き寄せている風です。
風をうまく受けるには、帆を制御する必要もあります。
これはすなわち「調整」です。
相手の働きかけをうまく受け取って、自分の力にするために、細かい調整が必要です。
「人の力など借りない、世話になどならない」というのは、今は言わば、「風が吹いているのに帆を畳んでいる」ような状態です。
とてももったいないのです。
遠慮せず、いろいろな人に助けを求めることで、風を受けて勢いよく進めますし、その舟に幾人かをちょっと乗せてあげることもできるようです。