慣れたやり方や履き慣れた靴、何も考えなくても身体が勝手に動くような、しっかり身についた日々の習慣。そうしたものをやめたり、変えたりするのは非常に勇気のいることです。新しい靴を買っても念のためしばらくは古い靴を捨てずにおく、という人のほうが多いだろうと思うのです。新しい習慣を導入したとしても、問題があったらすぐに元に戻せるなら、不安も少なくて済みます。
「何かあってもすぐに後戻りできる」。そうした、いわば「保険をかける」ことは、心の安定のためにとても役に立ちます。でも、おそらく今週の貴方は、新しいものを生活に導入し古いものを手放してみたとたん、すぐに「そんな保険をかける必要はなかったな」と気付くだろうと思います。今週始まることは、どんなに突発的なように思えても実際は長い冬の間温められ続けていた新芽のように、ずっと時間をかけて準備されてきたことだからです。今それが始まるのは、いわば、春につぼみが開いて花が咲くように、「なるべくしてなった」ということなのだろうと思うのです。ゆえにそれがどんなに新しく、どんなに突飛で、どんなにエキセントリックでも、まるで100年前からそうなることが決まっていたかのように、今の貴方にしっくりなじむはずです。




