愛の世界には、ギフトがつきものです。バラを贈り、お菓子を贈り、チョコレートを贈り、本を贈り、アクセサリーや財布やそのほかあらゆる小物、服やコンピュータを贈る人だっています。相手が喜ぶ顔が見たい、そのためならできることは何でもしたい。そんな思いで、多くの人が知恵を絞って、愛する人に贈り物をします。
「相手を喜ばせるために、知恵を絞る」ことは、現実には難問です。相手の好みや趣味がハッキリわかっていて、何を欲しがっているかまでリサーチできていれば話は簡単かもしれませんが、「すでにそれは持っている」可能性もあります。ワイン好きにワインを、本好きに本を贈るのは、かなり危険な行為です。相手と同じかそれ以上の知識がなければ、相手を納得させられないかもしれません。この「難問」は、創造の世界にも通じます。アーティストやクリエイターは自分の生み出したもので誰かを喜ばせたいと考えていますが、これも「どうすれば喜んでもらえるか」の答えは容易に見つかりません。
このところ、貴方は誰かを喜ばせたいという難問の前で、絶大な努力をしているのではないかと思うのです。そして今週、ひとつの答えを出さなければならないのかもしれません。ギフトは、どんなに迷っても期日までに何かを選ばなければなりません。「どれを選べばいいかわからないから、贈らない」ということにはならないのです。これはもちろん比喩です。今週貴方は愛のために、または誰かを喜ばせるために「現実的・具体的な答えを出して、それを差し出さなければならない」のだろうと思うのです。どうにも迷ったままでいるわけにはいかない、というのが、今週の勘所なのかもしれません。そして今週貴方が見つける答えは、多分「正解」です。