石井ゆかりの星占い

2024/1/15 - 1/21

てんびん座

てんびん座

9.23 - 10.23

たとえば音楽や踊り、お芝居などの芸術を審査するコンクールの審査員は、自分の中に独自の物差しを持っています。そこにはある種の普遍性がある一方で、あくまでその人だけの「絶対」に支えられています。審査員の中にはそれぞれの「天秤の支柱」があるわけです。

 「誰がなんと言おうと」。そんな軸を自分の中に持つことは、天秤座の人々にとって、とても大切なことです。天秤には、支柱が必要だからです。天秤はゆらゆら揺れますが、その軸はゆれるわけにはいかないのです。世の中の物事はなんでも、とても相対的で、見るポジションが変われば同じものでも、まったく違って見えます。ある人にとっての正義が、ほかの人にとっては悪となります。

天秤座の人々は客観を重んじ、物事を相対的に見ようとします。それは、天秤の揺れるふたつの皿に象徴されます。でも、すべてがゆらゆらしていれば、何も「はかる」ことはできません。何かをはかりとろうとする時には、確かな物差し、揺るがぬ軸が必要で、それは、客観的に決めることができない部分を含んでいます。誰もが価値観を持ち、その価値観を生きています。だからこそ、物事の善し悪しや多寡、価値を「はかる」ことができます。

今年はそんな貴方の価値観の支柱、天秤の軸が変化し始める年なのですが、今週、それを象徴するような出来事が起こるかもしれません。古い支柱がぱっと壊れて、新しい支柱が打ち立てられるような、劇的な転換が起こるかもしれません。それはもしかすると、恋に落ちるような電撃的な体験となるかもしれません。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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