「協力」がとてもうまくゆく時です。意思疎通がスムーズになり、やるべきことが明確になって、さらに、意欲も湧いてきます。「自分の役割だけ果たしていればそれでいい」というのでは、「協力」はそれほど、うまくゆきません。役割分担はきちんと意識しながらも、全体を見渡して、お互いにコンタクトを交わしながら進めてゆく時、息の合った、取りこぼしのない「協力」が実現します。
多分、本当に強い「協力」には、ある種の越境が含まれているものではないかと思います。小さな、でも重要な越境があちこちに起こってはじめて、互いの役割と役割の中身がちゃんと噛み合い、連結します。役割を分担すると、人と人とは別れ別れになってしまうのですが、その別れ別れを再度「組み立て直す」ことによって、「協力」になります。この「組み立て」の際に必要な釘やひもが、「小さな越境」なのだろうと思います。今週はそのあたりが、とてもうまくゆくようなのです。