人間はなぜ、大勢で集まりたいと思うのでしょうか。「みんな」の顔を一斉に、一瞬で見渡したい!という思いを多くの人が抱いているように思えます。一対一のやり取りを重ねていくだけではダメで、「みんな」が集まる状態が欲しい、というニーズがあるのだろうと思います。今の社会状況ではまだまだ、自由に「みんなで顔を合わせる」ことが難しいわけですが、それでも「みんな」という集合体があることを実感したいというニーズは、以前にも増して強まっているのかもしれません。
物理的に「会合する」形でなくとも、今週、「みんな」の繋がりがあるということを実感できる瞬間があるかもしれません。特に、苦労して「みんなが集まれる場」「人々が連帯できるネットワーク」「友だち同士の輪」などを作ってきた人ほど、今週、貴方ががんばってきたことをみんながどれほど大事に思い、喜んでいるかが、わかるかもしれません。また「ずっとひとりぼっちだと感じていたけれど、よく見渡したらちゃんと『みんな』のなかに包み込まれていた」といった心境の変化を体験する人もいるかもしれません。見えていなかっただけで、見ようとすればちゃんと見えたのだ、とわかってくるかもしれません。