石井ゆかりの星占い

2023/3/20 - 3/26

うお座

うお座

2.19 - 3.20

バタバタした雰囲気が今週からすうっと収まって、ホッとひと息つけるかもしれません。特に、去年の夏の終わり頃から居場所や家族のことで駆け回るような日々を過ごしていた人、安心できる場がなくて苦労してきた人ほど、今週末以降は「心安まる時間と場所」を確保できそうです。本来、安らぎの場でなくてはならないはずの「居場所」が、去年後半から今にいたるまで、なぜかいちばん「大変な場所」となっていたのではないでしょうか。今週を境に、そんな理不尽な状況から脱出できます。

今週からは、いろいろな場所で「どれが好き?」と聞かれるかもしれません。貴方の感覚、センスが求められる流れが生じるのです。「これはいい・悪い」「これは好き・嫌い」という判断は、あくまで自分自身の中にあるもので、ある意味絶対的です。「おいしい・まずい」にも似て、本質的には、他人の説得で意見が変わるようなことではないのです。どんな場面でも「正しい答え」「当たり障りのない答え」が求められるような世の中ですが、今週以降は「他の人はどう感じるか知らないが、自分はこれ」と選び取る力が必要になります。

昔話に「大きい葛籠と小さい葛籠、どちらがいいですか?」と聞かれるシーンがあります。どちらを選ぶかは自分次第なのですが、「どういう根拠で選ぶか」、その根拠を自分の中に持っておくことが、今は大切なのかもしれません。もちろん「葛籠の大きさ」だけで選べというのはなかなか難しい問題なのですが、それでも「自分の車に、この大きさの葛籠は大きすぎて乗せられない」といった基本的な基準はあるのかもしれません。そうした基本的な基準にさえ気づかずに、身の丈に合わないモノを欲しがったり必要なものを捨ててしまったりする人は、けっこう少なくないのです。「選択の根拠」を自分の中に持つことで、真の豊かさが得られる時間に入ります。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



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