スケジュールは、何度書き直してもいいものです。今は特に、できる限り長期的なスケジュールを、何度でもひき直せます。スケジュールを作り替えた時、古いスケジュールは無駄で、新しいものだけに意味があるのでしょうか。決して、そうではありません。生き物が成長のステップを「飛ばす」ことができないように、スケジュールもまた、更新のステップを中飛ばしすることはできないのです。
一度取り決めた計画でも、何度も話し合いを繰り返し、堂々巡りをしながら書き換えていく必要があります。話せば話すほど、未来が現実に近づきます。私たちには、期待や思い込みや、過度の楽観や悲観など、さまざまな思考のトラップがあります。そのトラップをこの時期は、語り合い、決め直し、さらに考え直していくことで、どんどん解除していけるのです。
できもしないことを「できます!」と言ったり、できそうなことを「できません」と言ったり。そうした間違いは誰にでもありますが、撤回のチャンスが来ることは、けっこうマレなのかもしれません。その点この時期は、一度言ったことでも、わりかしラクに撤回できます。プランと現実のすり合わせが深まるほど、叶えられる夢のスケールは、むしろ大きくなるはずです。