ひとつの場所から別の場所に移動することで、さらに「その先」への移動が始まります。この時期の貴方の動きは、「ゴール」に至ることがありません。動けば動くほど次の目的地が設定され、どんどん遠く移動し続けることになるのです。たとえば、どの駅も「目的地」になりますし、「出発点」になり得ます。目的地に至ると必ず、そこが出発点になって、気が付けば思いがけない場所まで来ている、という展開になるのです。
誰かに会えば、また次に会う約束が結ばれます。何かを受け取れば、そのお返しをする計画が立ち上がります。すごろくのように駒を進め、最終的にどこに至るかはまだ、まったく見えていません。その「見えなさ」こそが、先に進む原動力なのだろうと思います。




