外へ外へと飛んでいく矢のような魂を持つ射手座の人々ですが、今はその反対側にいなければならないかもしれません。「外」ではなく「中」を、未来ではなく過去を、見知らぬものではなくすでによく知っているものを、見つめなければならないかもしれません。でも、そこには「わかりきっているもの」は多分、見つかりません。わかっているつもりでわかっていなかったこと、見えているつもりでちっとも見えていなかったものが見つかります。聞いているつもりで聞けていなかった話を、しっかり聞けます。通じているつもりで通じていなかった気持ちを、もう一度通じ合わせることができます。
いちばん近い所に、いちばん遠いものがあります。いちばん低い場所に、もっとも高いものが見つかります。掌握しているはずだった場所が、実はまだなじんでいない世界だったとわかります。失ったと思ったものが、ちゃんとそこにあったとわかるかもしれません。