引き続き「他者」とのズレがおもしろい時間帯です。関わっている人々と自分の意見が食い違ったり、温度差を感じたり、方向性が重ならなかったりするかもしれませんが、そのことを悩むのではなく、むしろ「おもしろい」「楽しい」と感じられるようなのです。みんなで足並みを揃えて、軍隊の行進のようにまっすぐ進んでいくのもある種の快感がありますが、少なくとも今はそこには、求めるべきものはないようです。むしろ、自分と他人が違っているからこそ、関わる意義がある、という点を追求できる時なのです。一対一の関係だけでなく、仲間やチームといった集団的な関わりの中でも、そうしたズレや違いをおもしろく感じられますし、ズレや違いの中から、新たなアイデアを一緒に発見できます。

自分ひとりで考える「これから」と、みんなで考える「これから」とは、今は違っているはずです。その違いをムリに修正しようとしたり、一緒に合わせようとしたりする必要はありません。違っていれば違っているなりに、選べること、できることが存在します。少しでも違っていれば潔く袂を分かつとか、意見が一致するまで徹底的に議論するとか、そうした「努力」は、今は必要ないようです。ズレや違いをふんわり包み、柔らかく肯定しながら新しい何かを探す、そんなやり方が今の時間に合っているだろうと思うのです。