石井ゆかりの星占い

2024/4/15 - 4/21

さそり座

さそり座

10.24 - 11.21

「お約束」が今は、通用しません。「ふつうはこうする」「定石はこう」「常識はこう」というその知恵が、今はたぶん、周囲とちっとも共有できません。自分の側に確たる「常識」があり、相手の側にそれがないと感じられる時、「自分が正しくて、相手が間違っている」「相手に知識が足りないのだから、教えてあげなければ」と思ってしまいます。ですがもし、そこが初めて訪れた外国の地で、知り合いがひとりもいない状況だったら、どうでしょうか。たぶん相手の方が正しいのかもしれない、と思わざるをえません。

私たちは「いつも通りの世界」に住んでいるつもりで、いつの間にか異世界に暮らしている、といった状況に置かれることがあります。昨日と変わらぬ今日の風景なのに、周囲の人々が何かおかしなことを言っているのに気付くのです。その時、「おかしいのは自分なのか、相手なのか?」と混乱させられます。でも、大切なのはたぶん「誰が正しいのか」を判断することではありません。そうではなく、「今、どうあるべきか」を判断することがポイントなのです。たとえば、相手の非常識を鳴らすことで、その人の心を壊してしまう人がいます。常識の有無よりも、人の心を傷つけないことの方が、よほど大切なことのはずです。そんなふうに「いちばん大切なこと」さえ見失わなければ、今巡ってくる新しい状況に対応するのは、貴方にとって意外と簡単なことだと思います。実は、貴方は本質的には、誰よりも柔軟な人だからです。

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories