この時期貴方のもとに持ちこまれる話や相談、提案は、一度聞いただけでは、その全容は掴めなさそうです。話の全体から細部まできちんと理解するには、腰を据えてきちんと話を聞き、なんでも質問し、さらに何度か場を変えて話し合っていく必要がありそうです。対話は、双方の胸にある前提が違っていたり、熱量が違っていたりすると、最初はなかなか噛み合いません。相手がなんでそんな話をしているのか、その提案によって何を期待しているのか、テーブルについてしばらくしても、さっぱりわからないこともあります。
でも、聞いてすぐにわかる話よりも、何度も対話を重ねて「わかっていく」話のほうが、多分今は、おもしろいはずなのです。相手が熱心に打ち出してくるさまざまな表現が、貴方のなかに新しいビジョンを少しずつ、創り上げていきます。珍しくて、新しくて、おもしろくて、熱いこと。そういうことが今、貴方のまわりに生起しつつあります。ただ、それは「わかりやすい」わけではないのだと思います。わかりにくいからこそおもしろい、そのことがだんだん、わかってくるだろうと思います。




