普段から自分自身のケアに時間をかけている人は、この時期そのことが普段以上に、とても楽しく感じられるかもしれません。ケアのやり方を試行錯誤し、新しい自分メソッドを編み出せそうな時間と言えます。
一方、普段自分自身にあまり構うことができずにいる人は、この時期「自分」に丁寧に目を向け、言わば「オーバーホール」のようなことを試みることができそうです。「自分」への眼差し、扱い方を少しずつ変えて、自分を大切にすることを学べます。
人間は、自分自身を自分の目で見ることができません。顔を見るには鏡が必要ですし、時には他者からのアドバイスによって、突然「自分を知る」といったことも起こります。自分のことなら自分自身がいちばんよくわかっている、と思っていても、現実には決してそうではないのです。ゆえに、自分を意識的によく観察することや、省みること、身近な人の意見を聞くことなどが、とても役に立ちます。
外部からの期待にこたえたい、他者の都合に合わせなければ、やるべきことをカンペキにやらなければ、と、気持ちを常にぴんと張って生きている人が少なくない世の中です。ですがこの時期は少なくとも、「外からの目」より、まずは自分の内なるミクロコスモスに目を向けることが必要になるようです。自分の心の中の世界、自分が生きている時空、歩いてきた道とこれから歩きたい道などのことを、内側から考えていける時間帯です。




