石井ゆかりの星占い

2022/6/13 - 6/19

おうし座

おうし座

4.20 - 5.20

「根性」は、現代社会ではまったく流行らない言葉だなと思います。たとえば古い体質の企業組織やスポーツの世界における、厳しい上下関係の中でのハラスメントなどを連想させるため、非合理な「精神論」などとセットで、遠い過去の遺物として扱われがちなようです。

ですが「根性」という言葉を試しに辞書で引いてみると、「(1)その人の根本的な性質。こころね。しょうね。(2)困難にもくじけない強い性質。(広辞苑第七版)」とありました。「根性がある」という言い方は、単に辛抱強いとか、我慢強いといったことではなく、まず自分自身の本質や個性、考え方というものを強く持っていて、ゆえに困難にくじけない、ということなのかもしれません。自分の「性(しょう、さが)」の根っこにあるもの。それが太くてしっかりしていると、強い風が吹いても、樹木全体が飛ばされることはありません。

今週の牡牛座を巡る星の配置を見ていて、この「根性」という言葉が思い浮かんだのは、決して「困難に耐える力が必要な状況になる」という意味ではありません。そうではなく、貴方の心を貫いているひとつの本質、一貫性のようなものが、ふと顕わになる瞬間があるのではないか、と思ったからです。いわゆる「ブレない」態度を持っている人が、どこに軸足をおいているのか。絶対に譲れないものは何なのか。そうした軸、柱、芯のようなものがまっすぐに照らし出されるような場面があるのではと思えたのです。それを目にした人は当然、貴方への信頼を新たにするでしょう。貴方に惚れ直したり、貴方に新しい重要なミッションを頼みたくなったりするかもしれません。

今週は素敵なものが手に入りそうなタイミングでもあります。「これは貴方にぴったりだと思うので」と贈られたギフトには、上記のような貴方の本質を照らし出す何かが含まれているのかもしれません。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



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