「治る」ものがあります。傷が治ったり、故障が直ったり、機嫌が直ったりします。問題が解決に向かい、待っていたものが届き、一安心する人もいるでしょう。また、不器用ながら頑張ってきたこと、苦手だけれど取り組んでいることについて、誰かから「よくやってるね!」と褒めてもらい、不安が吹き飛ぶのかもしれません。
元気が出てくる時でもあります。この時期の元気は、多少カラ元気の気配もあります。でも、カラ元気でも元気は元気です。元気な人は、周囲の人を安心させ、心を明るくさせます。また、元気な人は不思議と、人気が出ます。みんな元気な人の近くにいたいのです。
この「元気」は、「健康」とは少し違います。大病を患っていても、非常に辛い状況にあっても、「元気」を見せる人がいます。「元気」は簡単そうで難しい力です。もしかすると「今、自分で引き受けられるものは引き受けているぞ」という気迫と覚悟が、「元気」の正体なのかもしれません。