困っている人や怒っている人に、効果的なメッセージを送るのはなかなか難しいことです。「泣いている人に、泣いたところでなんの問題も解決しないと論理的に説明すれば、泣き止むか?」という話がありますが、このとおりです。冷静に、論理的に、合理的にアプローチすれば正しい答えが出るのは、学校の学科の試験くらいだろうと思います。現実の世の中は、「論理的に、正しく」だけではどうにもならないことで満ちあふれています。
今週、「論理的に、正しく」では動かないような状況に、自分でもびっくりするほど素晴らしい一手を打てるかもしれません。これはおそらく、作為でも戦術でもなく、貴方の心からのアクションが相手に伝わる、ということなのだろうと思います。
「創造的」「クリエイティブ」という言葉を、私はしばしば使います。これはたとえばアート作品を作っているとか、音楽をやっているとかいうことだと想像する人も少なくありません。でも、私はこれらの言葉を、もう少し広い意味で使っています。それは「正解のないところで、自分なりの答えを出し、その答えに沿って行動する」ということです。自分の出した答えが正しいかどうかは、最後までわかりません。仮にうまく行ったとしても、ほかにもっといい答えがあった可能性は否定できないのです。それでも、私たちは日常的に、正解のない場で答えを出しながら生きています。今週はそんな「正解のない場で、自力で答えを出す」ことが求められるようです。そのことが上記のように「論理的に、正しく」を超える成果を可能にするのだと思います。




