「仕事」と言えばそれは一般に、外部から与えられるもの、報酬を目的としたもの、誰か他の人々のためにやることを指す場合が多いと思います。「仕事があるので」という言い方は「自分の活動が自分だけのものではなく、他の多くの人々とのつながりのなかにあって、自由にはならないのだ」という意味合いを含みます。
ですがその一方で「子どもは泣くのが仕事」のように、その人の「本分」という意味で「仕事」という表現が用いられる場合があります。他の人との関係はさておき、その人が今、本当にやるべきこと、という意味合いです。その人の「本分」は、その人の内側から決まっているだけでなく、外部との関係の中でも決まってゆきます。
今週、貴方の今の「本分」にスポットライトが当たります。それは最初から明らかになってはおらず、枯れた芋の茎のようなものが地表に現れているような状態なのかもしれません。その茎のまわりを丁寧に掘り起こしていくと、やがて豊饒な収穫が得られます。ここから新たな「本分」が始まります。