「他人」と「身内」、「知り合い」と「仲間」、「知人」と「友人」の線引きは、人によって大きく違います。一度会って少し話しただけで「友だち」だと認識する人もいれば、個人的に何度も会って込み入ったことを語り合ったのに「ただの知り合い」としか考えない人もいます。どうしたら付き合いが深いと言えるのか、どうすればお互いの間の信頼関係を確認し合えるのか、この状態は付き合っているのかいないのか。場合によっては大問題です。
「この結びつきは何なのか」というテーマは、「今後ふたりはどうしていくのか」というテーマと繋がっています。たとえば、旅先でふと意気投合しただけで、そのあとおそらくもう二度と会わないとわかっているような間柄なら、「親友だ」「最愛の人だ」と言い切っても多分、大きな問題にはなりません。一方、この先何度でも顔を合わせる可能性がある場合、お互いにどんな距離感で、どこまでを引き受け、責任を持てるか、それが大きな問題になるわけです。今週、誰かとそんなテーマで語り合うことになるかもしれません。そして、「これまで」を振り返った上で「これから」の約束を交わすことになるのかもしれません。