石井ゆかりの星占い

2025/10/13 - 10/19

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず14日、金星が乙女座から天秤座に移動します。
金星は天秤座の「支配星」で、ここに入ると「自宅に帰ったようにのびのびと、調子が良くなる」とされています。
さらに今は冥王星と天王星がトラインを組んでおり、そこに金星が参加してタイトな「風のグランドトライン」が形成されます。また、海王星がここに突き刺さり、「カイト」が出来上がっています。
金星と海王星の組み合わせは「ロマンティックな悲劇」です。
ロマンには必ず、悲しい部分、切ない部分があります。たとえば多くの戦争が美しいドラマの舞台となっているとおり、悲しみや苦しみはロマンティシズムの中で、容易に美化されます。
牡羊座の海王星と天秤座の金星の形は「ヒロイズム」に通じる感じもあります。闘いの美しい夢です。
エンタテインメントとして楽しむ分には、こうしたイメージはむしろ人生を豊かにするものですが、現実の中では危険なファンタジーと言えるかもしれません。なぜならそこには「犠牲」が伴うからです。
風はコミュニケーションです。広い言論です。そこにロマンティックな夢が乗る時、強力なプロパガンダも成立します。

夢は美しく、人の心を豊かにします。
人の苦しみを癒やし、時に、危機に陥った人を救う事もあります。
一方、夢は上記のように、危険な道具にもなります。
「それは夢にすぎない」「夢を見ないで現実を見ろ」「夢見る夢子さん」など、夢をバカにする言説はごく一般的です。
でも、夢をバカにし続けていると、時に夢が「逆襲」してくることもあるのかもしれません。

今、「言葉」を扱う水星は蠍座にあって火星と重なり、こちらは鋭さや攻撃性を示唆しています。
美しくロマンティックな言葉か、本質をつくがゆえに痛みを伴う言葉か。
両者もしばしば、すり替わります。
いずれにせよ「特異なコミュニケーションの時間」と言えるかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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