こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず、29日に水星が射手座入りします。
入るとすぐ天王星とオポジション、荒ぶるアナウンス、スピーチ、非常にインパクトの強い、センセーショナルな、でもよく考えれば中身がちょっとあるのかないのか、みたいなニュース、というイメージです。
また、交通機関とか移動、輸送に関するある種のびっくりするような混乱、という感じもあります。
さらには「抵抗の声、叛逆の声」という象意も感じられます。プロテスト、理想と自由を求める反抗、反骨の意思表示です。
天王星は「びっくり、突然、カオス」的な星であり、革新、革命の星でもあります。すでにある大きな権力に対し、後先のことはひとまずおいて、とにかくぶつかっていこう、という破壊力の星です。
双子座と射手座もまた、知的活動に関係が深く、言葉にすること、声を上げることを司る世界です。さらにこの二星座は旅の星座であり、自由の星座でもあります。水星は言葉、コミュニケーションの星ですから、双子座天王星と射手座水星のオポジションは「自由を求める反抗の声」という解釈ができるように思います。今はさらにこのオポジションに冥王星が調停を組んでおり、非常に強い声、地の底から湧き上がるような声、支配的に広がっていく声、といったイメージも加わります。
一方、火星が蠍座の終わりに近づき、土星、木星とタイトな水のグランドトラインを形成します。
火星は怒りと闘争の星であり、蠍座にある時「それは誰のものか」を問いかけます。蟹座木星は共同体、魚座の土星は記憶の桎梏です。
このグランドトラインは「それは私たちのものだった、という怒り」「記憶から立ち上がる共同体の怒り」といったものを連想させます。
グランドトラインは強烈な調和の形で、ある意味、閉じています。外部も出口もない形です。同じことが保たれ、繰り返され、増幅します。「エコーチェンバー」という言葉が一般的になりましたが、まさにグランドトラインはそんなイメージです。
悲しみと怒りは、近い場所にあります。怒っているように見える人が悲しんでいたり、悲しんでいるように見える人が怒っていたりします。
怒りも悲しみも、その人にとって「大切なもの」があったからこそ生じる感情です。
世の中には怒りや悲しみを通してしか、「自分にとって何が大事だったのか」を知ることができない人もいます。
今、世界にはさまざまな怒りや悲しみが渦巻いているように見えますが、その強大な渦の中で、私たちは「本当に自分にとって大事なもの、大事だったものは何か」を、痛感しているのかもしれません。
今週はそんな感じです。




